最短突破【DS検定】データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)の受験結果と勉強法

2023年9月25日

データサイエンティスト検定は短期集中で攻略する

2021年9月11日(土)に、データサイエンティスト検定を受検しました。この検定は2021年9月11日(土)からスタートした新しい検定です。結論から言うと広く浅い問題を大量に答える分類の試験なので短期間に一気に広く浅い知識を習得するのが効率的です。第4回試験の日程が公開されました。個人の申込期間は、2023年4月17日(月)~2023年5月11日(木)で、試験日は2023年6月3日(土)~2023年6月25日(日)です。

短期集中で広く浅い知識を習得しよう

試験の内容

  • 受験規約(第9条)から出題内容(個別の問題)についての言及は控えます
  • テストはCBTが提供するテストセンターで受検します。他のウェブベースの試験(Oracle、統計検定など)と同様に試験用PC上でマウス操作で回答します。
  • 問題は90問、時間は90分、4択問題です。
  • 1分1問なので時間配分には注意しましょう。ただし、数秒で回答できる問題があるので時間に余裕はあります。私の場合は70分でした。
  • 問題はデータサイエンティスト検定のサイトで紹介されてるとおりデータサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力の3つの分野について出題されます。この3分野がランダムに出題されます。
    基礎的な問題を90分で90問回答。時間は十分あるので落ち着いて回答しよう

勉強法

  • 普段からデータ分析の業務に携わっている人にとっては難しい問題ではありません。浅く広い知識が必要です。ただ、例えば数理統計の問題は普段の業務で使わないような知識が必要な問題が出題されるので対策本などで振り返る事をおすすめします。
  • 日ごろからデータ分析をしている受験者にとってはデータエンジニアリング力は普段の知識で十分であるが、データサイエンス力(特に数理統計、線形代数などの数学の領域)やビジネス力の分野で点を落とす可能性があるので補強が必要です。

「データサイエンティスト基礎講座」の動画視聴

スキルアップ AI 株式会社が DS 検定向けの対策講座を公開してます。
トータルで約10時間とかなりボリュームがあるので、すでに知識のあるパートについては1.5倍速にするなど工夫する事で効率化を図る事をおすすめします。無料のコンテンツとしては思えないくらい内容が充実しています。

知識のセッションは1.5倍速、数理統計のセッションは1倍速でじっくり

対策アプリで問題を解く

スキルアップ AI 株式会社が DS 検定対策に問題を解けるアプリをリリースしてます。「データサイエンティスト検定™(DS検定) リテラシーレベル 対策アプリ」。有償(980円)のアプリで、本試験と同様に「データサイエンス力(39問)」、「データエンジニアリング力(27問)」、「ビジネス力(24問)」の3つのユニットで構成されています。各ユニットを解いて間違えた個所を見直すという繰り返しが効果的です。試験前の1週間は毎日実施する事をおすすめします。

対策アプリは30分程度のボリュームなので1週間前は毎日1回やろう。

公式テキストで不明点の確認

DS 検定の公式テキスト最短突破 データサイエンティスト検定(リテラシーレベル)公式リファレンスブック 第2版が発売されてます。
このテキストにテストで出題されるコンテキストが全て含まれてると考えて良いと思います。テキストには問題も付いているので、問題を解きながら間違えたところや試験直前に不安になった部分について確認する用途として活用するのが良いです。この本からまんべんなく出題された印象です。

公式テキストは2週間前から読み始めればOk。ビジネス力は1回読めば頭に入る

検定問題集で力試し

徹底攻略データサイエンティスト検定問題集(黒本)徹底攻略データサイエンティスト検定問題集[リテラシーレベル]対応が販売されてます。
力試しはこの本で。データサイエンスの業務に携わっている方は、この問題集だけで良い気がします。

検定問題集で2週間前から力試し

プラスアルファの学習

  • 3.1~3.4で試験対策としては十分だと思いますが、
  • 統計学の振り返りをするのであれば、Udemyの『独学者のための統計学基礎講座(川口 雄也)』の講座がおすすめです。統計検定2級に相当する内容で良質なコンテンツです。



検定試験の結果

  • 正答率は83.3%(データサイエンス84.4%、データエンジニアリング88%、ビジネス75%)。ビジネス問題については微妙な問題(正解としてどれも何とも言えないもの)が数題あったので他の分野よりも正答率が低いのはある程度仕方ないと感じてます。データサイエンスとデータエンジニアリングは全問正解を狙えると思いますがビジネスについては難しいかもしれません。
  • 他の検定試験であれば試験終了時に合格/不合格が試験用PCに表示されますが、本検定においては総合スコアと3分野の正解率が表示されるだけです。今後(来年以降)はおそらく試験終了時に合格/不合格の表示がされることになると思います。
テストが終了するとPCの画面に正答率が表示されるが合格発表ではないので注意

合格発表

  • 2021/11/2(受検したのが9/11なので約2か月弱)にデータサイエンティスト協会検定事務局から『データサイエンティスト検定 合否結果通知』というメールが届きました。
  • メールに合否が書いてあるわけではなく「CBTソリューションズ 受験者マイページにログインして確認してください」と本文に書かれています。
  • CBTソリューションズにログインしたら『CBT申込』‐『申込・受験履歴 タブを選択』‐『結果表示』ボタンを押すと試験結果が表示されます(無事合格でした)。
  • 同ページのスコアシートを押すと総合得点のサマリと各分野のスコアの詳細(正解率)のレポートがpdfでダウンロードできます。
  • 2021/8/15に「オープンバッジ授与のお知らせ」というメールが届きました。
受検から約2か月後に合格発表が連絡される

 

総合計得点 375 正答率83.3%
<内訳>
データサイエンス 190 正答率84%
データエンジニアリング 110 正答率88%
ビジネス 75 正答率75%

合格ラインの考察

  • おそらく満点は450です。Twitter上で350で不合格だった方がいるようなので合格ラインは正答率80%と考えるのが良さそうです。
  • データサイエンス、デンターエンジニアリング、ビジネスのそれぞれの配点は225、125、100と傾斜がかかってるようです。つまりデータサイエンス力が特に重要とみなされているようです。従いまして、数学的な要素(統計学、線形代数、行列、微分)や機械学習についてしっかりとした対策が必要です。
合格ラインは正答率80%以上と考えよう

検定試験の価値・評価

  • この検定試験に合格しているから何か特別な仕事ができるというレベルのものではありません。ただし、幅広い知識を勉強する事になるので、現場で課題にぶつかった際にどんな考え方をすればよいか、どんなアプローチの仕方があるかなど、多くの知識の引き出しができると思います。難易度は基本情報処理試験とITパスポートの間くらいという印象です。
  • データサイエンス検定は企業内ではバスワードだと思うので、この資格をもっているという事で、データ分析の仕事が依頼されるなど、チャンスが巡ってくる可能性が期待できます。
  • どの業種・部門に属していても今後はこのくらいの知識は社会人として必修になっていくと思のでおすすめしたい試験です。
入門レベルだからこそ、技術者だけでなく営業や企画など幅広い人におすすめです。

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Posted by winslaja