【DX・UX】「アフターデジタル2 UXと自由」の要約・まとめ
Contents
「アフターデジタル2 UXと自由」のポイント
藤井保文著「アフターデジタル2 UXと自由」を読んで私が重要と考えるポイントについてキーワードを抜粋する。興味をもたれた方は購入し、繰り返し読む事をお勧めする。
アフターデジタル – オフラインのない時代に生き残る | アフターデジタル2 UXと自由 | UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論 | アフターデジタルセッションズ 最先端の33人が語る、世界標準のコンセンサス |
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属性データから行動データの時代へ
- 属性データの時代は人単位で大雑把にとらえていたが、行動データの時代では人を状況単位でとらえるようになった。
- UXへの注力がされてないDX、顧客の状況理解のないDXプラン、そうしたプロセスによるデジタル化は、成功する事はない
体験型ビジネスを支援するミニプログラム
- アプリ内アプリと呼べる機能で、わざわざ専用のアプリをダウンロードしなくても、WeChatやアリペイの中でアプリに類する機能として使える。
- 製作費がアプリと比べてけた違いに安上がりで短期的に作れるというのも重要なポイント
中国スターバックスの変化
- 中国スターバックスはサードプレイス(快適な場所を提供する)という価値に固執してデリバリーに対応しなかった。その結果、売り上げや利益が減少し続けた
- 現状をとらえなおしてスターバックスらしいデリバリーとは何か?アフターデジタル型のスタバが提供すべき価値とは何かを再定義した。
日本でも決済プラットフォーマー優位に構造が変化していく
- 「決済プラットフォーマー → サービサー → メーカー」という流れがある
- 日本ではサービサーがマネタイズできているケースも多いため、メーカーがサービサーの下に隷属されるという構造になると考えられる。
OMO(Online Merged with Offline)における2つの革命
- 流通革命としてのOMO:ユーザーに融通無碍(ゆうずうむげ)な購買体験を提供する。フーマーのようにEC倉庫に客を入れる
- 接点革命としてのOMO:平安グッドドクターやNIOのように多様な顧客接点をつなぎ合わせていくモデル。日曜的に高頻度な接点をとりながら商品ニーズを理解する。
カスタマーサクセス理論のタッチポイント
- ハイタッチ:1:1の接点で、訪問、相談などの個別対応
- ロータッチ:1:多の接点でライアルで複数人に対応するワークショップやイベント
- テックタッチ:1:無限の接点でオンラインのコンテンツやメールなど、量産可能でいつでもどこでも触れられるもの
- ハイタッチ、ロータッチが強い大企業が「デジタルをやらなければならないと思い込みテックタッチに閉じた施策を実行をしてはいけない
データ収集について
- UXに還元する事でユーザの信頼を獲得でき、長くそのサービスを使ってくれるにようになる。
- 行動データを使ったユーザへの価値提供は、あくまで顧客の状況理解の解像度を上げることに利用されるにすぎないが、タイミングを把握し、行動における場所や時間がわかる事でAmazonなどでイメージされるレコメンドよりも多様でかつ高精度で価値提供できる
- 例えば、中国のタクシー配車サービスのディディは、曜日や時間帯で行先表示の順番を変えている(ユーザに特化したUXを実現している)
UXへの注力なきDX
- ユーザの状況理解とそこに提供するべきUXの企画がないままDXを進めようとしてもDXは実現しない
サブスクリプション化について
- あらゆる商品がサブスクリプション化できるのか?という議論があるが「意味合い」はサブスクリプションにはならず「便利系サービス」のみサブスクリプションになる傾向がある。
ビジネスモデルから先に考えない
- 新たなビジネスモデルを考えるのは確かに重要だが、目的は「世界観を体現する新しいUXを生み出すこと」である。従って、まずは顧客課題は何か?その後にビジネスモデルという順番
UXを検討の仕方
- アイデアをたくさん出すというよりも「不幸せな状況」のどこをどのように変えたら、幸せなサイクルを生むことができるかひたすら考えるのがコツ
社内でDX企画が認められない原因
- 本気で説明ロジックを組んでない
- やったことのない新しい活動なので説明ロジックの組み方がわからない
- どの方向に進むか予測不能なので書きにくい
- 社会変化のなかで自社においても変化する競争原理に対応すべきであること。
- 加えて、DXとはシステムやオペレーションをデジタル化して効率化、コスト削減を行うことが主目的なのではなく、ユーザ、顧客との新しい関係の構築と、それに伴う新しいUXの提供が主目的である事の認識を合わせなければいけない
アフターデジタル – オフラインのない時代に生き残る | アフターデジタル2 UXと自由 | UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論 | アフターデジタルセッションズ 最先端の33人が語る、世界標準のコンセンサス |
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感想
- 著者(藤井保文氏)はAFTER DIGITAL CAMPというコンテンツの1つとして、月次でAFTER DIGITAL TALK(アフターデジタル・トーク)を開催している。藤井氏が「同じ世界や未来を見る同志」と思っている方を招いて、今とこれからのビジネスや社会を語っている。無料のコンテンツとは思えない価値のある内容である。この本を読んでAFTER DIGITAL CAMPに参加する事を是非とも勧めたい
- 今回はアフターデジタル2について記載したが、アフターデジタル、UXグロースモデルも併せて購読する事をお勧めする
UXのテクノロジー面のスキル証明としてデータサイエンティスト検定を受験しよう
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