【DX・UX】「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる 尾原和啓」の要約・まとめ
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「プロセスエコノミー」のポイント
プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる | アフターデジタル – オフラインのない時代に生き残る | ダブルハーベスト 勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン |
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尾原和啓(おばらかずひろ)著「プロセスエコノミー」を読んで私が重要と考えるポイントについてキーワードを抜粋する。興味をもたれた方は購入し、繰り返し読む事をお勧めする。
尾原氏の略歴:京都大学大学院工学研究科を修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入りNTTドコモの「iモード」立ち上げを支援。その後、リクルートに転じ、ネットベンチャーのケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、サイバード、オプト、Google、楽天の執行役員を経て現職。
Amazon Audible(聴く本)で、プロセスエコノミー と ネットビジネス進化論 何が「成功」をもたらすのか がリリースされています。無料体験がおススメです。
顧客に提供する価値
- 「機能性(役に立つ)」、「ストーリー性(意味がある)」の軸がある
- 役に立つものは世の中で1つでよい。意味のあるものは多様性があり、その価値は高い
コトラーのマーケティング4.0のポイント
- すべてのサービスは自分が自分らしくなるためにある。受動的な消費者に甘んじるのではなく、誰一人置き去りにしない世界を構築するために、消費者もメーカーの活動に参加し社会変革に挑戦していく
6Dですべてのアプトプットが無料に近づく
- デジタル化、潜在的、破壊的、非収益化、非物質化、民主化
- 例えば、2050年に電気代はタダになるかも?
- 2050年には太陽光発電の電気代がいまの10分の1になるといわれている。
- 植物工場では電気代が野菜の価格に支配的な影響を及ぼしているが、この変化により限りなく野菜が安くなる
- 食べ物だけでなく衣食住がタダになたとき、人は何に価値を感じてお金を払うのだろうか。成果物ではなく、モノを作ってる過程になっていくであろう
20代の「乾けない世代」が求める報酬
- 達成や快楽よりも、良好な人間関係、意味合い、ボット。やる意味を感じる、好きな人たちと没頭してできるのであればそれ自体が遊びであり幸福
オバマ大統領を誕生させたSELF-US-NOW理論
- 私はこういうふうに生きてきた、君はいまこういう道を歩んでるんだよね、私と君にはこんな共通点がある。その共通点をきっかけに連帯しながら皆で何かを起こそうよ。というプロセス
- 1人が100歩前進するのではなく、プロセスを共有した仲間100人が一歩ずつ前進する
「システム1,システム2理論」(ダニエル・カーネマン 2002年ノーベル経済学賞)
- 人間の行動様式は、システム1(感情脳)、システム2(論理脳)から出来ている。
- 人間が行動を起こすときは、論理的なシステム2ではなく、直感的なシステム1に従っている。
- 従って、新しい変化を起こすときは、正論をいくら論理脳にアプローチしても簡単にはいかない。
- ワクワクを共有し、キュンと動く感情脳にアプローチするほうが効果的
What、How、Why
- WhatやHowは一定のモノサシで測れるものであり優劣がつけられるが、
- Whyはその人の生き方に拠るもの。
- 米国のファンディングプラットフォーム kickstarterでは最新の商品が数多く紹介されるがリリースの2週間後には性能は80%だけれども価格は半額の類似品が中国で販売される
- 要はプロセスにWhyがないと簡単に真似され、あっという間に安価で市場に出されてしまう。
NIKEは広告で何をしているのか
- プロダクトについては一切語らない。エアソールについて語ったり他社との比較もしない
- 彼らは偉大なアスリートを讃え、スポーツのすばらしさを讃えている。それが彼らであり彼らが存在する理由。彼らを讃えることがNIKEのコアバリューでありWhy。
- Appleであれば、パッションを持つ人をサポートする。情熱を持つ人と共に冒険を重ねていく。この部分に人々は共感をしている
Whyの共感のしかた2つ。シンパシーとコンパッション
- シンパシー:「シンクロする」、「感情」という意味。例えば、おにぎりを大量に発注してしまった。助けてほしいという呼びかけに共感すると一時的に応援されるが継続的なものではない
- コンパッション:「~と一緒に」、「メラメラと燃える情熱」という意味。パッションは「十字架にかけられたキリストの受難」という意味がある。これからゴルゴタの丘で処刑されることがわかっていても信念を曲げず貫くキリストの姿に人々は共感し共にプロセスを伴走した。これは永続的なものである。
プロセスエコノミー的な体験
- バーベキュー:お金を払って仕事をするというプロセスエコノミー的な体験
- プロセスエコノミーをバーベキュー型で展開するために小さな役割をたくさん用意し、居場所を作ってあげることが鍵である。コミュニティを作るうえでは余白をあえて作って役割をたくさん用意する事が重要
- ジャングルクルーズ型は、挑戦プロセスの目撃者にする(ディズニーのジャングルクルーズ)
Y Combinatorのオフィスアワーが生んだAirbnbとstripe
- Y Combinatorとスタートアップの面談の様子はオフィスアワーと銘打ってYouTubeで公開されている
- 彼らはWhyという問いの部分、イノベーターの根っこに流れるストーリーを丁寧に深くえぐっていく。するとしゃべっているうちに起業家がパーンと脱皮する瞬間がある。自分はそれがやりたかったのか、と気づくと面談者はすかさずビジネスのフレームを提案する事で、たちまちスタートアップが離陸する。
プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる | アフターデジタル – オフラインのない時代に生き残る | ダブルハーベスト 勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン |
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感想
- アウトプットエコノミーからプロセスエコノミーに世の中が変化していることがよく理解できる一冊であった。プロセスエコノミーの実例集に書かれた数々の例はいずれも「なるほど」と思わされるアプローチをしているものであった。
- 次の時代のプロセスエコノミーとは何なのか、誰しもが新しいものを生み出したいと考えていると思うが、そのヒントが「なぜプロセスに価値があるのか」の章を深堀していくことでヒントが得られると感じている。
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